ミスチルの一番古いDVDを見てる

深海とボレロのアルバムが発売された時のツアーで20曲あまりの新曲をコンセプトアルバムの深海とボレロのアルバムに振り分けられて発売された
前回のinnocent world Atomic HeartツアーはDVD化はされていない
innocent worldツアーは派手な演出もなく右から左まで走り回り大好きだった
でもAtomic Heartツアーはいまいちよく分からなくメッセージ性コンセプトテーマがあり、せっかく頭空っぽで伸び伸びやれると思っていたが、
戦後50年とか何で曲にいちいち意味を持たせたりしなくちゃいけないのか、自分を演じるのがものすごく苦痛だったらしくライブのMCでも早く終わらないかなと言っていたらしい
Atomic Heartは320万枚売り上げて男性アーティストの売り上げ一位の記録はまだ破られていない

そんな状態で制作された問題作
深海
ミスチルはポップで明るい曲が多いイメージがあるが深海は暗くてダークな楽曲が多くそこには「明日なんか信じるな愛なんか信じるな」「深海が売れなかったら大衆のせい」「売れたかったけど売れた先には何もなかった」と否定的で後ろ向きなミスチルの楽曲が並んだコンセプトアルバムになっていて、
え?ミスチルってこんなんだっけ?
とミスチルファンでいるための踏み絵アルバムになっている

僕も自転車で日本一周している時に「なんで自転車で日本一周しようと思ったの?理由は?」とかよく聞かれたけど別に理由とかそんなものはない
人間物事を考える時、物語を構築したり因果関係を考えたりする生き物で
例えばあなたがパチンコで三万円負けた時になんで負けたのか理由が明確にできないから運が悪かったと言って、宝くじで五億円当たったらなんで当たったのか理由が明確にできあないから運が良かったと言ってるだけであって運がいい悪いとか言ってるのは人間だけ
理由がないとダメな理由があるのか?
人間は「理由」「目的」「意味」が好きな生き物
深海の次にリリースされたボレロ
最初の頃はレコーディングやライブに面白さを感じていたがその面白さにも慣れてそれが日常になりつまらなくなってしまう
好きなことを仕事にした人の悩み
自分たちは覆面ミュージシャンだと言って「この世に生まれた気分はどうだい?」「退屈なヒートチャットにドロップキック」「答えなんかどこにもないけどそれでいいさ」「がっぽり儲けて死ぬまで生きても栄光なんて言えない」と歌っている
「頂上を目指して登ってきたけどその頂上で何が見えたかわかりますか?」桜井さんの答えたインタビュー

この頃のミスチルは暗くて異様な空気の中ライブや活動をしているがそれもまた魅力の一つだと僕は思う
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